Japanese
English
特集 COPD治療のさらなる展開を目指す―ガイドライン第4版を巡って
慢性気道炎症と感染制御
Regulation of Infection in Chronic Airway Inflammation
松元 幸一郎
1
Koichiro Matsumoto
1
1九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設
1Research Institute for Diseases of the Chest, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
pp.114-120
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102401
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はじめに
COPD発症と進展の最大の外因性危険因子は喫煙であるが,その他にも大気汚染や呼吸器感染症が関与する.COPDの患者では感染を契機としてしばしば増悪を来し,臨床上の重要な課題である.また,COPD患者に対する治療の最初のステップは禁煙であるが,禁煙後も呼吸機能の経年的低下速度は健常者の加齢による生理的低下の速度と同程度にはならない.その背景として気道炎症の慢性化があり,呼吸器感染の遷延が関わっている可能性がある.
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