Japanese
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特集 肺構造の変性と修復
気道リモデリングの修復
Repair of Airway Remodeling
松元 幸一郎
1
,
福山 聡
1
,
井上 博雅
1
Koichiro Matsumoto
1
,
Satoru Fukuyama
1
,
Hiromasa Inoue
1
1九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設
1Research Institute for Diseases of the Chest, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
pp.679-684
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100684
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はじめに
リモデリングの修復について考える場合,リモデリングに関与する細胞の機能を制御する方法,または関与する物質を阻害する方法に大別できる.前者はステロイドや免疫抑制剤などがあり,後者としては細胞外基質(ECM)の産生・分解に関与する酵素の阻害剤や成長因子・サイトカインの拮抗剤がある.特にステロイドはTh2タイプの炎症を担う免疫細胞の機能の抑制のみならず,気道上皮や平滑筋からのTh2サイトカインおよびケモカイン産生を抑制したり肺線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化を抑制する作用が報告されている1).これまでの報告で気道リモデリングを修復できるかどうか実際に臨床的検討がなされてきたのはステロイドのみである.
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