特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
呼吸器感染症
慢性気道感染症
吉村 邦彦
1
1日本赤十字社大森赤十字病院 学術統括・臨床研究部
pp.1884-1887
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200024
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ポイント
◎慢性気道感染症は,下気道において慢性的に持続し,何らかの契機で急性増悪をきたしうる病態である.
◎慢性気道感染症をきたす基礎疾患は多彩であるが,びまん性汎細気管支炎,気管支拡張症,COPDが主体である.
◎慢性気道感染症の主症状は,粘膿性の痰と,これを喀出するための咳嗽である.
◎慢性気道感染症の薬物療法は,気道炎症の制御を目的とした14員環マクロライド系抗菌薬の少量長期療法が基本である.
◎急性増悪時には起炎微生物に抗菌活性のある薬剤を経口,あるいは重症例では入院のうえ,点滴静注で投与する.
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