Japanese
English
Current Opinion
冠動脈疾患とスタチン
Statin and Coronary Artery Disease
内藤 亮
1
,
土肥 智貴
1
,
代田 浩之
1
Ryo Naito
1
,
Tomotaka Dohi
1
,
Hiroyuki Daida
1
1順天堂大学医学部循環器内科
1Departments of Cardiology, Juntendo University, School of Medicine
pp.372-378
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102198
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スタチンについての概要
[1] はじめに
スタチンは肝臓におけるコレステロール合成の律速酵素である,3-hydroxy-3 methylglutaryl-coenzyme A reductase(HMGCR)を阻害しコレステロール合成を抑制する.そしてスタチンの効能は,LDLコレステロールに代表される脂質プロファイルの改善のみならず,心血管イベントの抑制に働くことが数多くのエビデンスにより確立されている.筋骨格系への副作用やそれによる薬剤アドヒアランス低下,また最近注目されている糖尿病の新規発症への関与などの問題点はあるものの,現時点ではこれらの不利益は,スタチンから得られる有益性を損なうものではない.本稿ではこれまで蓄積されたスタチンに関するエビデンスや新規発症糖尿病に関する知見などを概説する.
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