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特集 Acute Coronary Syndromeの病態を解明する
スタチンによる冠動脈プラークの安定化
Stabilization of Coronary Atheroscrelotic Plaques by Statins
小宮山 伸之
1
Nobuyuki Komiyama
1
1埼玉医科大学循環器内科
pp.49-55
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100006
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はじめに
急性冠症候群(ACS)の主な病理学的原因として粥腫(プラーク)崩壊やびらんが考えられおり,これらに到る病理組織学的特徴を有する冠動脈プラークは不安定プラークあるいは“vulnerable plaque”と呼ばれる.ACSの予防においては不安定プラークを安定化し,その崩壊を防ぐことが重要である.冠動脈プラークの安定化には各種薬剤の全身投与やカテーテルなどを用いた局所的方法がある.そのうち,スタチンはその効果が現時点で最も多く研究されている薬剤の一つである.
本稿では,スタチンによる冠動脈不安定プラークの安定化に関する基礎的・臨床的知見を概説する.
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