Japanese
English
Bedside Teaching
右心カテーテルの圧データの読み方
Comprehension of Pressure Data of Right-side Catheter
松田 淳
1
,
和田 浩
1
,
百村 伸一
1
Jun Matsuda
1
,
Hiroshi Wada
1
,
Shinichi Momomura
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科
1Division of Cardiovascular Medicine, Saitama Medical Center, Jichi Medical University
pp.363-371
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102197
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はじめに
2000年代になって集中治療室におけるroutineの肺動脈カテーテル(PAC;pulmonary artery catheter)留置による血行動態評価は患者の予後を改善しないとするエビデンスが次々と提出され,かつて心不全の病態評価のGold StandardであったForresterの分類も身体所見を用いたNohria/Stevenson分類に取って代わられつつある.しかし,PACを用いた右心カテーテル検査(以下,右心カテ)は慢性心不全や肺高血圧症の病型診断や治療方針の決定において依然として重要な役割を果たしており,一部の疾患においてはむしろその重要度を増しつつある1~4).本稿では右心カテの圧波形を解釈するにあたって必要な生理学的知識を簡単に整理するとともに,その波形の変化のもつ意味を概観していく.
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