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特集 特発性間質性肺炎を見直す―特発性間質性肺炎臨床の最新知見
IPFの臨床治験
Clinical Trials in Idiopathic Pulmonary Fibrosis(IPF)
國保 成暁
1
,
吾妻 安良太
1
Nariaki Kokuho
1
,
Arata Azuma
1
1日本医科大学内科学講座呼吸器・感染・腫瘍部門
1Division of Pulmonary Medicine, Infectious Diseases, and Oncology, Department of Internal Medicine, Nippon Medical School
pp.112-117
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102147
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はじめに
1990年代後半にidiopathic pulmonary fibrosis(IPF)という単一の定義が示されて以来,実に3,000人以上の患者が臨床治験に参加してきている.以前の小規模のものと比較して,ここ10年間のIPF臨床研究は大規模な多施設共同の無作為化プラセボ対照研究へと変化している.これらの研究結果の大部分は残念ながら否定的な結果ではあったが,一部のsubgroupでの有効性や,この病気の自然経過や異なる表現型の存在も明らかになっている.
現在IPFの標的経路の候補は多数判明しており,それらをtargetとした薬剤の臨床治験が既に終了ないし現在進行中である(表1).
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