特集 原因不明の間質性肺炎
IPF/UIPとNSIP
酒井 文和
1
,
楊川 哲代
1埼玉医科大学国際医療センター 画像診断科
キーワード:
関節リウマチ
,
胸部X線診断
,
鑑別診断
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
病勢悪化
,
肺炎-間質性
,
肺線維症-特発性
,
胸部CT
,
すりガラス様陰影
,
蜂巣肺
Keyword:
Algorithms
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Diagnosis, Differential
,
Radiography, Thoracic
,
Practice Guidelines as Topic
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Disease Progression
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
pp.523-534
発行日 2017年4月25日
Published Date 2017/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017209105
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本稿では,IPF/UIPとNSIPの画像所見および鑑別診断につき現状を述べる.IPF/UIPのCT所見は,両胸膜下優位のheterogeneousな分布を示す網状影,蜂巣肺が基本である.これに対してNSIPは,気管支血管束周囲の網状影,すりガラス影,コンソリデーションが主体である.IPF/UIPの画像所見の記載に際しては,2011年の国際ガイドラインに基づく記載が必要である.NSIPは,線維化の程度によりfibrosingNSIPとcellular NSIPに分類されるが,fibrosing NSIPは,気管支血管束周囲の網状陰影と牽引性気管支拡張を主な所見とする.細胞浸潤を主体とするcellular NSIPについては,疾患概念が大きく変わりつつある点に注意を要する.
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