Japanese
English
綜説
IPFの多くは慢性過敏性肺炎か
Is IPF Mainly Chronic Hypersensitivity Pneumonia?
田口 善夫
1
Yoshio Taguchi
1
1天理よろづ相談所病院呼吸器内科
1Department of Pulmonary Medicine, Tenri Hospital
pp.1021-1026
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101128
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis;IPF)は原因不明の間質性肺炎である特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias;IIPs)のなかで最も頻度の高い疾患であり,予後不良の疾患の一つである.また,IPFの診断はIIPsのなかで唯一臨床診断基準を満たせば診断可能な疾患でもある.したがって,IPFでは様々な病態が混在している可能性が十分考えられることから,除外診断が特に重要となる.一方,慢性 過敏性肺炎(chronic hypersensitivity pneumonia;CHP)では臨床的にも病理学的にもIPFとの鑑別が困難な症例も少なくないことが知られている.したがって,本稿のテーマについて,鳥関連CHPを中心に私見を交えて述べてみたい.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.