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あとがき
巽 浩一郎
pp.674
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101997
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日本人死因の第四位は肺炎である.死因の決定は臨床医によりその判断は異なっている.基礎病態を死因とするか,最終的に肺炎を併発した場合には肺炎を死因とするのかは,臨床医に任されている.日本はすでに高齢化社会に突入しており,本特集号で取り上げたNHCAP(医療・介護関連肺炎:nursing and healthcare-associated pneumonia)の疾患概念は極めて重要である.NHCAPにおいては,その治療のみならず,予防が極めて重要である.さらには生命医学倫理(自律尊重,無危害,恩恵,正義)に配慮した診療が求められる.この考えは高齢者肺炎のみならず,「循環器病の診断と治療に関するガイドライン2011」において「循環器疾患における末期医療に関する提言」が発行され,各分野への広がりをみせている.
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