Japanese
English
Bedside Teaching
非接触法を用いたベッドサイドにおける自律神経活性評価システム
Non-contact Bedside Monitor for Autonomic Nerve Activities
松井 岳巳
1
Takemi Matsui
1
1首都大学東京システムデザイン学部
1Faculty of System Design, Tokyo Metropolitan University
pp.1017-1022
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101805
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はじめに
米国を中心としてマイクロ波レーダーを用いて呼吸などの生体信号を非接触で測定する研究が行われてきた.これは,マイクロ波レーダーを用いて,呼吸や心拍による体表面の微小な動きを離れた場所から検出する試みであり,災害救助への応用を目的として連邦危機管理庁(federal emergency management agency;FEMA)などによって,厚さ10フィートの模擬的な瓦礫下に閉じ込められた被検者の呼吸や心拍などの生体信号を,非接触で計測する研究が行われている1~5).この研究においては,呼吸,心拍の測定を行っているが,10フィート離れた瓦礫下の患者の心拍数を非接触でモニターしていることは特筆に価する.ただし,欧米における検討はレーダーシステムに関する工学的な検討が中心で,臨床応用の可能性については,あまり多く検討されていなかった.
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