今月の主題 ミオパチー最近の進歩
ミオパチーを疑うとき
ベッドサイドのみかた
荒木 淑郎
1
1川崎医大内科
pp.2088-2089
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206964
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ミオパチーの概念と診断の条件
1884年,Erbは,はじめて筋自体の疾患についての概念を確立したが,以来神経の障害によらない筋自体の病変を呈するものをミオパチーとして取り扱うようになった.しかし,慣例として筋腫瘍,筋欠損,化膿性筋炎などは除外されている.
ミオパチーの診断には,①筋疾患の主要症候である筋力低下と筋萎縮を認めることが最も重要であり,ついで②筋電図,筋病理所見,および生化学的,生理学的異常所見を確認することが必要条件とされている.前者は,ベッドサイドで実施する診察であり,後者は,いわゆる補助的臨床検査法である.
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