痛みのシリーズ・10
血漿のガラス接触による活性化の機序
清原 迪夫
1
1東大麻酔科
pp.1174-1175
発行日 1966年8月10日
Published Date 1966/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201434
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体外にとり出された血液や炎症性滲出液では,そのままでは痛みを起こす物質,ないし血液キニンは検出できない。しかし,ガラスと数分接触させると,血液,水疱液,リウマチ患者の関節液,炎症性肋膜液などは,カンタリジンでつくられた水疱をはいだあとの皮膚層に投与するときには痛みを起こし,剔出したラット子宮やモルモット回腸標本の収縮を起こすから,この事実からして血漿キニン活性が検出されるわけである。
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