Japanese
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綜説
喘息における末梢気道病変の臨床的評価と病態生理学的意義
Clinical Assessment and Pathophysiological Involvement of Small Airways in Asthma
新実 彰男
1
Akio Niimi
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
1Department of Respiratory Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University
pp.697-705
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101741
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はじめに
喘息は慢性閉塞性肺疾患(COPD)とならんで中枢気道から末梢気道まで全てのレベルの気道に病変を有する閉塞性疾患であるが,COPDにおいては末梢気道病変が病態に大きく関わるのに対し,喘息の病変の首座は中枢気道にあると長らく理解されてきた.しかし近年では,種々の手法を用いた研究成果に基づき喘息においても末梢気道病変の重要な関与が認識されてきている1).
本稿では,喘息における末梢気道病変の臨床的評価方法と病態生理学的意義について,当科における研究成果を含めて概説し,治療についても言及する.
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