Japanese
English
特集 リンパ脈管筋腫症(LAM)の新展開
LAMの外科的治療
Surgical Treatment for LAM
佐渡 哲
1
Tetsu Sado
1
1東北大学病院呼吸器外科
1Department of Thoracic Surgery, Tohoku University Hospital
pp.1225-1232
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101593
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はじめに
リンパ脈管筋腫症(LAM)が全身疾患であることを考慮すると,LAMに対する治療における外科的治療の位置付けは対症療法である.しかし,LAMの予後に大きく影響するのは肺病変の進行であり,この病状のコントロールについて外科的治療の役割は大きい.
LAMの肺病変は画像診断上,両肺のびまん性の気腫性変化,肺機能検査上は閉塞性換気障害として認められる.びまん性の気腫性変化に引き続き起こる難治性気胸に対する治療,および閉塞性換気障害から始まり,進行すると致死的な呼吸不全に至る肺病変に対する治療には外科的治療が有効である.
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