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Current Opinion
長期呼吸リハビリテーションの有用性について
Long Term Effects and Maintaining Benefits of Pulmonary Rehabilitation
田中 貴子
1
Takako Tanaka
1
1保善会田上病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Tagami Hospital
pp.953-956
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101549
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最近1年間の長期呼吸リハビリテーションに関する話題
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は世界において慢性罹患率や死亡の主な原因で,ますますその割合は上昇すると予測されている1).このことからCOPDに対する関心が高まりCOPDによる罹病率,死亡率を低下させることを目標に,2001年,米国国立心肺血液研究所(NHLBI)と世界保健機構(WHO)の共同プロジェクトとしてThe Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)が,2006年にGOLD revised2)が出された.この国際的なガイドラインの中で,呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)は治療の第一選択肢として薬物療法と同等レベルに位置付けされている.2009年には日本呼吸器学会よりCOPDガイドライン第3版が刊行され,従来COPDの中等症から推奨していた呼吸リハの開始時期を軽症からと早期化し3),呼吸リハは日常診療に欠かせない治療の選択肢となっている.
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