技術講座 生理
負荷ABIの有用性
中島 里枝子
1,2
1文京学院大学保健医療技術学部臨床検査学科
2東京医科歯科大学血管外科バスキュラーラボ
pp.662-666
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103997
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
末梢動脈疾患(peripheral arterial disease,PAD)における標準運動負荷試験は5分間のトレッドミル歩行負荷であるが1,2),PADは虚血性心疾患や慢性腎疾患,高齢者などの運動耐容能の低下した患者に発症しやすいため,標準運動負荷試験を取り入れることが難しい施設も多い.しかし,標準法に替わる負荷方法として爪先立ち運動3),足関節背屈運動4),6分間歩行5),トレッドミルを用いる方法でも負担の少ない1分間歩行6)などの代替法が報告されている.PAD患者における負荷試験の有用性を理解し,それぞれの施設において施行が可能な負荷方法を日常臨床に取り入れてほしい.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.