今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―びまん性肺疾患【間質性肺炎】
特発性肺線維症(UIP/IPF)
田口 善夫
1
1天理よろづ相談所病院呼吸器内科
pp.292-294
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102008
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ポイント
●特発性肺線維症(IPF)は特発性間質性肺炎(IIPs)中最も頻度の高い疾患である.
●50歳以上の中年以降の病態で両側肺底部でのcrackles,バチ指は重要な所見である.
●特発性肺線維症の予後は不良であり,50%生存率は3~4年である.
●CTの特徴は両側肺底部胸膜直下の間質影(網状影)で,なかでも蜂巣肺の存在は重要である.
●特発性肺線維症の急性増悪は重要で,CT上では新たなすりガラス陰影がみられる.
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