Japanese
English
綜説
Brugada症候群の病態と治療
Pathophysiology and Management of the Brugada Syndrome
櫻田 春水
1
Harumizu Sakurada
1
1東京都立広尾病院循環器科
1Department of Cardiology, Tokyo Metropolitan Hiroo Hospital
pp.1027-1036
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101129
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はじめに
1992年にPedroとJosephのBrugada兄弟が,安静時の12誘導心電図でQRS終末のJ波(r’)(右脚ブロック様変化)とそれに続く特異的な形状のST上昇(coved型あるいはsaddle-back型)を示す明瞭な基礎心疾患のない心室細動(VF)の8症例を報告1)して以来,同様な特徴を持つ疾患群がBrugada症候群といわれるようになった2,3).
当初はVFあるいは心停止例が多く報告されたが,本疾患が注目されるにしたがい同様の心電図所見を呈する無症候例が少なくないことが明らかとなってきた.本稿では現時点でわかっていること,および問題点について概説する.
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