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特集 肺疾患の最新画像診断
肺感染症(肺炎)の画像診断
Radiology of Pulmonary Infections(Pneumonia)
石田 直
1
Tadashi Ishida
1
1倉敷中央病院呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Kurashiki Central Hospital
pp.981-986
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100727
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はじめに
抗菌薬治療の発達した今日においても呼吸器感染症は有病率,致命率ともに高い疾患であり,特に肺炎は本邦でも死亡順位の第4位に位置している.
感染症の診断は,原則的には炎症の原因となる微生物を検出あるいは証明することによりなされなければならないが,実際の臨床の場では当初より原因菌が判明することは稀であり,臨床症状や検査所見より経験的に診断および治療を行うこととなる.胸部単純X線写真やCTのみで肺感染症の原因菌を決定することはできないが,陰影の性状や拡がりなどよりある程度原因の推定や重症度判定を行うことは可能である.
本稿では,各種肺炎の画像上の特徴について自験例を呈示しながら述べてみたい.紙面の関係上,市中肺炎における細菌性肺炎と非定型肺炎の画像上の鑑別を中心に記述する.
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