Japanese
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特集 心臓リハビリテーションの最前線
第III相心臓リハビリテーションを考える
Consideration of Phase III Cardiac Rehabilitation
長山 雅俊
1
Masatoshi Nagayama
1
1榊原記念病院循環器内科
1Department of Cardiology, Sakakibara Heart Institute
pp.1169-1177
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100482
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はじめに
2006年度の診療報酬改定では,心疾患リハビリテーション料が削除され,代わりに心大血管疾患リハビリテーション料が新設された.これにより心筋梗塞,狭心症,開心術後に加え,慢性心不全,大血管疾患,末梢動脈閉塞性疾患にも適用疾患の拡大があり,保険適用期間も「発症後」6カ月から「(当該)治療開始後」150日間に変更されるなど,わが国における心臓リハビリテーションも大きな転換期にあるといってよい.第Ⅲ相リハビリテーションは,社会復帰以降の維持期リハビリテーションを意味し,保険適用期間の途中から,適用期間終了後にも生涯にわたる心臓リハビリテーションの継続が必要となる.
本稿では20年以上の歴史を誇る榊原記念病院での心臓リハビリテーションを紹介し,また2年前に設立されたドイツ型第Ⅲ相リハビリテーションの普及を目的とした,NPO法人ジャパンハートクラブの紹介を通して,医療保険制度下での外来型心臓リハビリテーションから医療費を使わない心臓リハビリテーションまで,第Ⅲ相リハビリテーションについて考えてみたい.
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