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特集 心血管治療としての心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーションの新規立ち上げと運営:施設基準とチーム作り
A New Start-up of Cardiac Rehabilitation:Institution criteria and team making
長山 雅俊
1
Masatoshi Nagayama
1
1財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院循環器内科
1Department of Cardiology, Sakakibara Heart Institute
pp.259-265
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101653
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はじめに
一昔前は見向きもされなかった心臓リハビリテーション(以下,心リハ)が今注目を集めている.2006年度の診療報酬改定で適応疾患が大きく拡大されたことや,患者数が確保できれば健全経営が可能な保険算定となったこともその理由の一つと思われるが,カテーテル治療が必ずしも予後改善に結び付かないことが分かり,心リハの生命予後やQOLについてのエビデンスが揃ってきたことが大きいのではないかと感じる1).
心リハとは何か? 他の分野のリハビリテーションと最も異なる点は,病態の急変がつきものである循環器疾患のリスク管理にある.また,運動療法だけでは有効性は十分ではなく,教育やカウンセリングによる自己管理の徹底やストレス状態の回避が重要である.今まさに普及への導火線に火がついたように感じているが,決して質を落とさないように普及させなければならない.
本稿では,これから心リハを新規に立ち上げようと真面目に考えている人に少しでも参考となればという思いで,私の経験のなかからアドバイスしてみたい.
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