Japanese
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増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—胃腫瘍性病変の内視鏡診断—上皮性悪性腫瘍の診断(H. pylori未感染胃癌)
Endoscopic Diagnosis of Helicobacter pylori-uninfected Gastric Cancer ; An Analysis of Case Series
吉村 大輔
1
,
吉村 理江
2
,
加藤 誠也
3
,
北川 祐介
1
,
中野 佳余子
1
,
瀧澤 延喜
1
,
茶圓 智人
1
,
市田 かおる
1
,
酒井 健二
4
,
名本 真章
5
,
村山 通秋
6
,
落合 利彰
1
Daisuke Yoshimura
1
1済生会福岡総合病院消化器内科
2人間ドックセンターウェルネス
3済生会福岡総合病院病理診断科
4酒井胃腸内科・内科クリニック
5なもと内科・胃腸クリニック
6村山内科・胃腸科
キーワード:
H. pylori未感染胃癌
,
噴門部癌
,
食道胃接合部腺癌
,
胃型低異型度腺癌
,
印環細胞癌
Keyword:
H. pylori未感染胃癌
,
噴門部癌
,
食道胃接合部腺癌
,
胃型低異型度腺癌
,
印環細胞癌
pp.572-583
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202028
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●「考える内視鏡診断」のポイント
・H. pylori未感染胃では部位と腺領域ごとに好発する腫瘍の形態と組織型にそれぞれ特徴がある.
・胃底腺領域,特に噴門部近傍や胃体部大彎には胃型形質を有する低異型度(超高分化型)腺癌が好発する.
・胃型低異型度腺癌のうち胃底腺型胃癌は多くが粘膜下腫瘤様の形態を呈し,表層の血管拡張や腺窩上皮過形成,黒色点など随伴所見が診断に有用である.
・腺窩上皮型癌成分を有する胃型低異型度腺癌は,主に褪色調で表面乳頭状から微細分葉状の隆起型を呈する.
・生検診断は時に難しい.病理医との十分な情報共有が必須である.
・胃底腺幽門腺境界領域の印環細胞癌は褪色調平坦型で,白色光で全周を死角なく観察する.特に小彎から後壁側は要注意.
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