胃と腸ノート
重複胃癌(1)
三宅 政房
1,2
,
安井 昭
1,2
1順天堂大学消化器外科
2越谷市立病院消化器外科
pp.1096
発行日 1975年8月25日
Published Date 1975/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112363
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多発胃癌または重複胃癌についての論文は多きにのぼっているが,筆者らもMoertel1)らのcriteriaにもとづき,「胃切除標本の同一胃内に肉眼的あるいは,組織学的に連続性のない二つ以上の胃癌があり,同一病変と考えられないもので,かつ,一方の癌が他方の癌の転移(壁内転移など)でないと判断できるもの」を多発癌として検討したので,今後4回にわたり検討結果を供覧し読者の参考に供したい.
なお,主病巣はより深達度の進んだものを,あるいは同一深達度の場合は面積のよりひろいものを主病巣とした.また今回は“重複癌”という語を用いることにした.
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