Japanese
English
臨床研究
重複胃癌の検討
Multiple carcinomas of the stomach
岩佐 善二
1
,
東 弘
1
,
広瀬 俊太
1
,
伊藤 英太郎
1
,
森 武貞
1
,
野口 貞夫
1
,
星野 嘉明
1
,
藤本 二郎
1
,
山岡 勝彦
1
,
広瀬 昌成
1
Zenji IWASA
1
1大阪大学医学部第2外科
pp.1209-1214
発行日 1973年9月20日
Published Date 1973/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205873
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はじめに
重複胃癌にはそれぞれが独立して多発した癌であるのか,あるいは1つの癌巣の転移によつて形成されたものであるかというきわめて興味ある問題が含まれている.この点に関しては多くの議論がなされているが,いまだに決定的な解決の方法はえられていない.われわれはこの問題を解決する手掛りをえるために大阪大学第2外科において過去9年間に経験した同時性重複胃癌21例について病理組織学的に癌巣の占居部位の位置的関係,肉眼的形態,組織像を比較し,さらにわれわれの開発した固定組織からの細胞分離法4)5)を応用した顕微分光測光法による核DNA量測定によつて多中心性発癌あるいは管内撒種性転移を検討した.
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