技術解説
胆のう胆管の読み―経静脈造影法による
大藤 正雄
1
1千葉大学医学部第1内科
pp.489-493
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111252
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はじめに
胆道疾患の診断にX線診断法の果す役割は非常に大きい.しかし,“胆のう造影法”と言いならわされているように,ややもすると胆のう病変の診断が主な対象とされてきた.これには,胆のう病変の診断に長所をもっ経口造影法が長いあいだ応用されてきた歴史的背景もある.
最近では経静脈造影剤(Biligrafin)が広く応用されるようになり,胆のうと胆管を併せて診断することが一般化されてきた.したがって現在では胆道造影法ないしは胆のう・胆管造影法という表現が適切であり,撮影術式,造影法,読影法などもこれまでの胆のう造影法と違った内容とならざるを得ない.本文では経静脈造影法による胆のう胆管の読みにっいて述べる.
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