今月の主題 胆道疾患—診療の実際
診療の実際
胆のう造影陰性例の取り扱い
勝田 紀男
1
,
瓦崎 正昭
1
1日医大第3内科
pp.184-185
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206410
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胆道疾患の大半が胆石症であり,次いで頻度は少なくなるが,胆石症との関連がしばしば問題となる悪性腫瘍がある.これらの胆道系疾患に対する診断法のひとつとして,X線診断が有力である.今日では,胆道造影法も各種行われ,排泄性造影法,EPCG,PTC,腹腔鏡下直接胆のう穿刺法などによって,診断率は著しく向上した.しかし,EPCG,PTC,腹腔鏡下胆のう穿刺法は,いずれも設備や経験が必要であり,どの施設でも行いうるとはいいがたく,一般的には排泄性造影法が行われている.
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