グラフ
胆のう造影像のいろいろ
大藤 正雄
1
1千葉大・第一内科
pp.481-484
発行日 1967年4月10日
Published Date 1967/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201722
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最近,胆のうのX線造影がかなりひんぱんに行なわれるようになつてきた。その背景には臨床検査を重視する最近の医療の趨勢によることもあるが,上腹部に愁訴をもつ消化器患者のなかには相当数の胆のう胆道疾患あるいは膵疾患などが含まれており,X線造影をすることによつて診断が確定されることも事実である。また最近の統計からみても胆石保有者が45歳以上の剖検例の7%にも達し,さらに胆のう胆道および関連臓器の悪性腫瘍が漸次増加を示しているという事実も見逃がすことはできない。
平常,ありふれた疾患として診断する機会の多い胆のう炎や胆石症のX線写真の読影にあたり,基本として知つておきたい事柄,うかつに見逃がしやすい点などを,いろいろの造影法をまじえて写真で説明を試みた。
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