技術解説
胃ファイバースコープ施行後の処理と格納に関する2,3の工夫
横山 泰久
1
,
右高 義彦
1
1名古屋市横山胃腸科病院
pp.495-497
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111253
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近年,わが国において胃癌の早期発見の重要性が強調されると共に,その診断技法として胃ファイバースコープ(F. G. S.)の発達,普及はめざましく,従来の硬性胃鏡に代って胃疾患診断に多大の貢献をなしてきた.
その普及と共に,この器械の取り扱い方がその耐久性の面から問題となるところであるが,筆者らが,昭和37年来,約20,000例の胃ファイバースコープ検査の経験から考えると,検査施行中はもとより,検査終了後洗滌操作,保存,格納などの段階でっまらぬ毀損を生じた場合,また生じる可能性をしばしば経験しており,特に不馴れな助手を使って行なわせる際には痛感させられることである.この対策として,安全で,適切な操作法が工夫されるのが望まれるところであるが,筆者らが以上の観点から最近行なっている検査終了後の処理法にっいて述べ,諸家の御参考に供したいと思う.
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