今月の主題 感染症—治療の実際
臓器感染症の治療法
急性胆のう炎・胆管炎
佐藤 寿雄
1
,
高橋 渉
2
Toshio SATO
1
,
Wataru TAKAHASHI
2
1東北大学医学部・第1外科
2東北大学医学部・外科
pp.1537-1539
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216714
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はじめに
急性胆のう炎・胆管炎などの急性炎症合併例は,胆石症手術成績不良群のひとつである1).急性胆のう炎・胆管炎では急性期に手術を行うと副損傷を起こしやすく,炎症の進展を刺激して経過を不良にするなどの理由から,間歇期に手術を行うほうが合理的であると考えられる。適切な化学療法を中心とした保存的療法を行えば,通常2週間以内に急性炎症は消褪するものである。この時期まで待てば十分に検査もできるようになるので,安全に根治手術を行うことができる.
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