診療相談室
胆のう疾患について
玉沢 佳巳
1
1岩手医大第1内科
pp.87-88
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204571
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質問 胆のう症または胆道ジスキネジーの病名とその頻度および治療法,とくに10%デコールの適応についてご教示ください.(東大阪市 N生)
答 胆のう症という病名は1932年Bergmanの提唱したcholecystopathie(cholelithiasis,cholecystitis,Stauungsgallenblase)と,現在の考え方が多少かわってきた.現在は胆石症,胆のう炎はそれぞれ独立した病名として用いられるようになり,胆石も炎症もないもので胆汁うっ滞という病態がある.今日の臨床では,この胆汁うっ滞という病態が胆道ジスキネジーと混同されていて,ときどき困惑される場合がある.
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