今月の主題 大腸sm癌
主題症例
A 内視鏡的ポリペクトミー後に経過観察している例
1.ポリペクトミー断端近くまで広く浸潤を認めた直腸sm癌の1例
富沢 峰雄
1
,
渡辺 英伸
2
,
田代 成元
3
1新潟大学医学部第3内科
2新潟大学医学部第1病理
3田代消化器科病院
pp.796-797
発行日 1983年8月25日
Published Date 1983/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109385
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〔症例〕53歳,女性.1976年11月ごろより便に血液付着を認めたが痔出血として放置していた.1978年1月,某病院にて直腸指診により,肛門近くのポリープ病変を指摘され,精査を希望し来院した.内視鏡にて肛門より5cmに広基性ポリープを確認し(Fig. 1a),明らかなⅡc様陥凹を認めないためポリペクトミーを施行した.1.7×2.2cmと大きく,分割切除も考慮したが,基部にわずかにくびれを有し,絞り込みが可能であったため一期的に切除した.この結果広い焼灼潰瘍を生じた(Fig. 1b).
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