Japanese
English
--------------------
書評「「末期癌患者の診療マニュアル―痛みの対策と症状のコントロール」第2版」
Therapeutics in Terminal Cancer
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院
pp.456
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106847
- フリーアクセス
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Dr. TwycrossとDr. Lackの共著による「Therapeutics in Terminal Cancer」のsecond editionが出版され,武田文和先生の名訳により,「末期癌患者の診療マニュアル」第2版として世に出されたことは誠に喜ばしい.1987年に訳出された第1版は非常に評判がよく多くの専門家に読まれた.癌性疼痛に関する論文には必ずといっていいほど引用された.
近年日本においてもターミナルケアに対する関心が高まり,末期癌患者の痛みをはじめとする不快な症状をコントロールする方法について学ぼうとする姿勢が少しずつではあるが医師の間にもみられるようになってきた.しかし,まだまだこの分野に関心を示す医師の数は多くなく,多くの末期患者が苦しみと痛みの中で死を迎えているというのが現状であろう.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.