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書評「Double Contrast Gastrointestinal Radiology」
丸山 雅一
1
1癌研究会附属病院内科
pp.463
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106849
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本書は1979年にW. B. Saundersから出版された同名の本の改訂第2版である.初版では著者はIgor Laufer1人であったが,今回は彼の教え子であるMark S. Levineが共著者として名を連ねている.私と東京女子医大の山田明義教授は初版のときも,今回も執筆者の1人としてこの本の執筆に参画し,それぞれ得意とする分野について日本の仕事を紹介した.
われわれ日本人の書いた部分はともかく,この本の概観を紹介するのは国の内外を問わず貴重な機会のような気がする.というのも,古典的なバリウム診断の衰退が危惧されているのはわが国においては現実の問題であり,そういう状況のもとで,この本が出版されたことに私は米国の放射線診断の底力を感ぜずにはいられないからである.執筆者の1人である私がこの本のレビューをするのは,いささか手前味噌で面映ゆい気がするが,それを承知で感じたことを述べてみたい.
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