特集 消化管ポリポーシス2000
総論
消化管ポリポーシスの遺伝子異常
馬場 正三
1
1浜松医科大学第2外科
キーワード:
家族性大腸腺腫症
,
APC遺伝子
,
AAPC
,
Peutz-Jeghers症候群
,
Cowden病
Keyword:
家族性大腸腺腫症
,
APC遺伝子
,
AAPC
,
Peutz-Jeghers症候群
,
Cowden病
pp.309-317
発行日 2000年2月26日
Published Date 2000/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104807
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要旨 消化管ポリポーシスはポリープが消化管に多発したものを言うが,各疾患によりポリープの分布と数に違いがあること,悪性化の頻度も異なることなどを十分理解する必要がある.まず消化管ポリポーシスは,遺伝性,非遺伝性,あるいは腫瘍性,非腫瘍性に大別される.腫瘍発生学上重要な位置を占める疾患が多く,最近の分子生物学の進歩により遺伝性のものから次々にその原因遺伝子がクローニングされてきた.これらは消化管以外にも種々の組織や臓器に随伴病変を伴う,いわば全身性症候群とも言える.主な消化管ポリポーシスの遺伝子異常について概説する.
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