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書評「内科医の薬100―Minimum Requirement 第2版」
木村 繁
1
1医薬制度研究会
pp.1566
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103860
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書店で「内科医の薬100-Minimum Requirement」を目にしたとき,“これだ”と思ったのには2つの理由があった.薬剤師として長い間医薬分業を主張してきたものにとって,薬の適正使用のキーは,医師の処方にあると強く感じていたことが1つ.それとWHOのエッセンシャル・ドラッグズの考え方に現れているように,ほんの数円の補液用薬剤があれば,何万人もの子供の命を救える開発途上国があるのに,日本では不必要な薬が使われすぎているのではないかと常日頃感じていたからである.
従来の日本における繁用薬の中には,外国で副作用があるため開発を断念したものが含まれていたり,抗痴呆薬に代表されるように,とても先進国では許可にならない薬が入っていたりした.
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