特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
総論
ルーチン検査でわかる消化管疾患とその所見
3.X線CT検査
2)炎症,その他
坂本 力
1
,
小山 敬己
1
,
井本 勝治
1
,
村田 喜代史
2
,
古川 顕
2
,
山崎 道夫
2
,
邵 啓全
2
,
森 正幸
3
,
新田 哲久
3
,
正田 智也
4
,
三品 淳資
4
,
下山 恵司
5
1公立甲賀病院放射線科
2滋賀医科大学放射線科
3ほうゆう病院放射線科
4宇治徳洲会病院放射線科
5ルネス病院放射線科
キーワード:
炎症性腸疾患
,
急性腹症
,
CT
,
画像診断
Keyword:
炎症性腸疾患
,
急性腹症
,
CT
,
画像診断
pp.281-294
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102975
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要旨 炎症性腸疾患のルーチン検査としてCT検査が日常頻繁に行われている.CTは腸管の変化,壁肥厚の状態および管腔外の変化として腹水,腸間膜脂肪濃度の変化,膿瘍,瘻孔形成を客観的に描出でき,経過観察に役立つ.個々の疾患とその合併症のCT所見について述べる.また,CTは急性腹症の診断に欠くことのできない手段であり,腸病変に起因する虫垂炎,憩室炎,絞扼性腸閉塞や上腸間膜動脈閉塞症などの急性腹症についても述べる.
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