特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
総論
ルーチン検査でわかる消化管疾患とその所見
3.X線CT検査
1)腫瘍
杉野 吉則
1
,
小林 成司
1
,
布袋 伸一
1
,
今井 裕
1
,
湯浅 祐二
1
,
平松 京一
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
キーワード:
computed tomography
,
消化管腫瘍
,
スクリーニング検査
,
腸管壁肥厚
Keyword:
computed tomography
,
消化管腫瘍
,
スクリーニング検査
,
腸管壁肥厚
pp.273-280
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102974
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要旨 消化管腫瘍のスクリーニング検査としてはX線および内視鏡が最も有用であり,CTがこれに代わることはまずありえない.しかし,臨床の場では他の目的でCT検査が数多く施行されており,消化管もその画像の中に必ず撮影されているので,読影時に注意深く読影することによって,偶然に腫瘍が発見されることがある.その際の所見としては,限局した腸管壁の肥厚や腫瘤形成が挙げられ,周囲のリンパ節腫大や腸管周囲脂肪織の変化などが参考になる.検査方法としては,経口造影剤の投与などの処置を行うことによってその診断能が飛躍的に向上する.
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