Ⅱ．各論（治療戦略） 8）炎症性腸疾患による急性腹症に対する緊急手術

炎症性腸疾患（inflammatory bowel disease；IBD）は腸管に慢性炎症をきたす原因不明の疾患で潰瘍性大腸炎（ulcerative colitis；UC）とCrohn病（Crohn’s disease；CD）に分類される。これらの疾患は消化管の広範囲にわたる炎症を特徴とし，急性腹症を引き起こすことがあり，場合によっては外科的介入が不可欠である。