増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
リウマトイド因子
隅谷 護人
1
1国立国際医療センター膠原病科
pp.610-611
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909960
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検査の目的・意義
リウマトイド因子(RF)は,同種あるいは異種のIgGのFc部分と結合する自己抗体である.抗原となるIgG・FcのCγ2〜Cγ3領域にいくつかの異なる抗原決定基が存在する.RFの免疫グロブリンクラスとしてはIgM,IgG,IgAの各クラスのRFが存在し,血液中のみならず,関節液や唾液中にも存在する.RFの炎症の場での産生と病因的意義が注目されており,また少量ながら正常血清にも存在することから,生理的な役割も示唆されている.
凝集反応を用いる一般的なRF検出法では,IgM・RFが検出されるが,最近ではELISA法により各免疫グロブリンクラスのRF測定が可能であり,IgM・RFとIgG・RF測定は保険点数が認められている.
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