増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
血液生化学検査
血中薬物濃度
抗てんかん薬/向精神薬
中島 恵美
1
,
市村 藤雄
1
1金沢大学医学部附属病院薬剤部
pp.248-249
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909821
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検査の目的・意義
抗てんかん薬の効果は投与された薬物の血中濃度と相関する1).しかしながら,同一投与量でも患者によって薬物の血中濃度に差があるため,血中濃度の測定値をもとに患者ごとに投与量を補正する.また,過量投与時の症状が病気本来の症状と類似している場合にも血中濃度による判定が有効である,向精神薬については,患者の血中濃度と効果との関係はあまり明確ではなく,治療に反応する患者としない患者が知られている1).しかし,高濃度での中毒症状を避けるため血中濃度のモニタリングが有効である.
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