特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液生化学検査
血中薬物濃度
抗てんかん薬,向精神薬
岡島 由佳
1
1昭和大学病院附属東病院精神神経科
pp.293-295
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104771
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
■抗てんかん薬
抗てんかん薬による有効的な治療には,血中薬物濃度測定(therapeutic drug monitoring:TDM)が不可欠である.指標となる治療有効濃度範囲は,効果発現閾値(下限値)と急性副作用発現濃度(上限値)の幅を,多数の症例についてみた統計学的数値である.そのため,抑制効果や副作用の出現について,測定値が発作の臨床的判断に先行するものではないことを留意しておくことが重要である.
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