今月の主題 TDMの臨床応用
各論:応用の具体例
小児のてんかん:抗てんかん薬
荒木 博陽
1
,
二神 幸次郎
1
,
五味田 裕
1
Hiroaki ARAKI
1
,
Kojiro FUTAGAMI
1
,
Yutaka GOMITA
1
1岡山大学医学部附属病院薬剤部
キーワード:
TDM
,
投与計画
,
治療域
Keyword:
TDM
,
投与計画
,
治療域
pp.47-54
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903981
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てんかんの薬物治療を行ううえで最も重要なことは発作型を正確に判断し,それに適した薬物を選択することである.この薬物に応じた適切な治療を行うためには,血中の薬物と代謝物の濃度測定を行うことが必要である.加えて,そのデータを薬物動態学的に解析し,患者個人の投与計画を立てることが求められている.特に小児てんかん患者は,年齢とともに発作型が変化したり,クリアランスが成人と異なることから,診断,薬物の選択,血中濃度測定結果に基づく投与量の決定など,きめ細かい医療スタッフ間の連携が必要となる.
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