今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら
糖尿病の治療に困ったら
栄養士が活用できないときの食事指導のポイント
石井 昌俊
1
,
宮崎 滋
1
1東京逓信病院内分泌代謝内科
pp.1933-1936
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907221
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ポイント
●食事療法を守れない理由として空腹感,食事に対する不満足感があり,食事療法を納得してもらった上で実行させるようにする.
●食事の回数と時刻,外食,間食(菓子,果物),アルコール,清涼飲料水,砂糖の使用について聞き,現在の食習慣をまず是正させる.
●エネルギーの適正な摂取が第一であり,栄養素のバランスについてはそのあとで指導する.それには食品交換表の表分類にこだわらず,主食とそれ以外(副食)に分けた上で,まず交換表をエネルギー換算表として使いこなす指導をする.
●血糖コントロールのための継続可能な自分なりの食事方法を見つけ出させるための助言として,今すぐ実行できるような具体性をもった実例やヒントを示すようにする.
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