今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら
専門医の治療選択を生かす
ケトアシドーシスへの専門医アプローチ
島田 朗
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.1930-1932
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907220
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ポイント
●DKAにおいては消化器症状を伴うことも多く,急性腹症との鑑別が必要な場合がある.
●高血糖,重炭酸の低下,ケトン体の上昇を伴うアシドーシスを認めれば,DKAとして対応する.
●DKAは年齢を問わず発症し,通常1型糖尿病に多いが,清涼飲料水ケトーシスなど1型糖尿病以外の場合でも認められる.
●インスリン治療中の患者が,感冒などで食事を摂取できないときに自己判断でインスリンを中止することが誘因となることが多い.
●治療の基本は,細胞内外の脱水,ケトアシドーシス,電解質バランス,高血糖の是正である。
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