増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
症状からみた内科エマージェンシー
吐血・黒色便
遠藤 徹
1
1聖マリアンナ医科大学第1内科
pp.174-176
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907091
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ポイント
●吐血,黒色便は上部消化管からの出血を意味し,時に致死的となることもあり,緊急治療を要する臨床徴候である.
●全身管理が最優先されるが,同時に内視鏡的に出血部位を確認し止血処置を行う.
●重症度は原因疾患と出血量や出血の速度に関係するが,その予後は循環動態の早期安定と止血処置の成否にかかっている.
●重症例や止血困難例では外科医との連絡を密にし,手術時期を逸することがないようにする.
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