今月の主題 動きながら考える内科エマージェンシー
症状からのアプローチ
吐血
石井 賢治
1
,
小泉 俊三
1
,
池田 信博
2
1佐賀医科大学総合診療部
2池田内科・胃腸科
pp.804-806
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908129
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ポイント
血を吐いたとの病歴であっても,耳鼻科領域,呼吸器領域からの出血もあるので注意を要する.
初期診断には病歴が重要であり,早期処置と併行して誘因・状況・既往歴などを聴取する.
上部消化管出血は早期の内視鏡検査が必須であり,専門医に直ちに連絡をとる.
内視鏡検査の前に必ず心機能,呼吸機能,肝機能,腎機能,出血傾向の有無を,少なくとも病歴と身体所見により評価する。
緊急の輸血が必要となることも多く,病状と併せ本人と家族に十分な説明を行う.
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