特集 —症候別 すぐ役に立つ—救急画像診断—いつ撮る? どう見る?
各論—症状別 どのように画像検査を行うか,どう読むか?
吐血
上野 浩一
1
1慶應義塾大学医学部救急医学
pp.738-741
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224893
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Point
◎患者の主訴「血を吐いた」≠消化管出血であり,病歴や身体所見から種々の疾患を鑑別する.
◎急性消化管出血に対しての診断・治療の第一選択は上部消化管内視鏡検査であるが,造影CTは感度・特異度ともに高く,有用である.
◎上部消化管内視鏡検査の禁忌となる消化管穿孔や腸閉塞,大動脈瘤破裂などが原因の「吐血」に対しては,内視鏡検査よりもCTなどの画像診断を優先して施行する必要がある.
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