増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
内科エマージェンシーと緊急画像診断
腹部CT
最上 拓児
1
,
水沼 仁孝
1
,
菊池 光治
1
1大田原赤十字病院放射線科
pp.120-123
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●救急疾患で腹部CTを行う場合,外傷例では最初に単純CTを撮像し,高濃度血腫と腹腔内出血の有無を確認する.これらが認められた場合,さらにDynamic helical CTを行い,活動性出血の診断を行うべきである.
●急性腹症を含めた非外傷例では造影CTを第一選択とし,絞扼性腸閉塞や腸間膜動脈閉塞症などの血流障害を伴う疾患を早期に診断する必要がある.また,消化管穿孔が疑われる症例ではウィンドウ幅を広げた画像で,腹腔内遊離ガス像を丹念に検索する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.