増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
内科エマージェンシーと緊急画像診断
胸部CT
松本 純一
1
,
新美 浩
1
,
中島 康雄
1
,
五十嵐 常雄
1
,
石川 徹
1
,
明石 勝也
2
1聖マリアンナ医科大学放射線医学教室
2聖マリアンナ医科大学救命救急センター
pp.113-118
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907070
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●高速ヘリカルCTの普及により,呼吸器・循環器疾患の救急領域の診断における胸部CTの役割は大幅に増しており,この領域の救急医療に携わる医師にとって,その適応と基本的な画像所見を理解することは必要不可欠なことである.
●急性呼吸器疾患の診断における胸部CTは,感染症と非感染症の鑑別やその重症度判定のみならず,非感染性の急性びまん性疾患においても非侵襲的に病態評価や確定診断に迫るアプローチが可能で,その有用性は高い.また,心大血管領域の診断においてもCTは不可欠といえ,急性大動脈解離や急性肺動脈血栓塞栓症を疑った場合には積極的にCTを行うべきである.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.